高橋愛、モーニング娘。の変革期 リーダー時代は「あがいていた」
アイドルグループ・モーニング娘。を卒業後、ミュージカル舞台を活動フィールドにしている女優の高橋愛。9月20日には、初主演映画『カラアゲ☆USA』が公開されるなど、アイドルからミュージカル、そして銀幕のヒロインへと成長を続けている。高橋がモーニング娘。のリーダーを務めた時期は、“新興勢力”が躍進し、まさに“戦国時代”だった。アイドルグループを率いることの重圧、もがき苦しんだ時代、そして現在、活躍を続ける後輩たちについて、高橋の思いとはーー。
「映画主演は初めてなので不安もあったけれど、ベテランの俳優さんたちと共演することが出来て、学ぶことも多かった」と高橋。数々の大舞台を経験してきたモーニング娘。の元リーダーにとっても、緊張感を持って務めた現場だった。唐揚げ発祥の地・大分県宇佐市を舞台に繰り広げられるストーリー。現地でのロケでは「唐揚げ発祥の地だけあって、お店によって味も違うし、“本場”の唐揚げを食べたときは本当に美味しかった」と、そこでしか経験できない時間を満喫した。緊張と不安で挑んだ映画撮影のはずだったが、その瞬間を楽しむことができる度胸。これは、まぎれもなく人気グループのリーダーという大役によって培われたものだろう。 2001年に行われた「モーニング娘。LOVEオーディション21」に合格し、同グループのメンバーとしてデビュー。2007年には、前リーダーの藤本美貴からバトンを受け継いで6代目リーダーに就任した。グループのブラッシュアップを図るべく中国人メンバーも加入したばかり。高橋は、まさにモーニング娘。の変革の時代を担うことになった。「ジュンジュンとリンリンが加入したり、グループ自体がガラッと変わった時期。そんな時にリーダーになって『え!?』と戸惑いました。心の準備も出来ていなくて、空回りばかりだった」と、突然のリーダーへの抜擢とグループ改革の渦中に困惑していた。さらに新たなライバルたちの追い上げも始まる。「大変な時期でもあったし、あがいていた時期でもあった。シングルを発売できても、テレビに出演出来なかったり。今のままでの自分ではダメだと思ったし、その時のメンバーたちも焦りを感じていたはず」と、壁にぶち当たることになった。