週6回ラーメン店で腕を振るう「101歳のふくさん」が明かす…健康のためにしている「意外なこと」
都心から車で2時間半、群馬県藤岡市にある中華料理店「銀華亭」。赤いのれんをくぐると、元気に出迎えてくれるのは天川ふくさんだ。御年101歳。子どもたちと一緒に守るのは、亡き夫とともに作った味。今も厨房に立ち続けるその元気の秘訣について、前編記事『101歳のラーメン店員!週6回厨房に立つ「ふくさん」に会いに、全世界から客が訪れる理由』に引き続き紹介する。 【写真】初々しい…女学校時代の「ふくさん」を見る!
子どもたちと三人六脚
101歳の今もなお、“生涯現役”を体現し、週6日出勤し、ラーメン店でその腕を振るう天川ふくさん。その姿はSNSなどを通して全世界に発信され、日本のみならず海外からもふくさんのラーメンに会いに客が訪れる。 しかし、いい時ばかりではなかった。101年の歩みは「山あり谷あり」と話し、ふくさんは笑う。 大正12(1923)年、群馬県生まれ。終戦後、昭和24(1949)年に見合いで夫・孝さんと結婚した。 夫の実家は映画館を営んでいたが、娯楽の多様化などにより徐々に客足が遠のいていった。「ラーメン屋をしよう」と言い出したのは夫の孝さんだった。 当時42歳だったふくさんは高崎でラーメンを習った後、映画館の場所で銀華亭をさせたオープンさせた。 だが、心やさしき夫も2003年に他界。一時は閉店を考えたものの、長女の武者久美子さん、長男の天川俊二さんの支えもあり、店を続けていくこととなった。 長女の久美子さんは語る。 「母はしつけも厳しかったし、言いたいことは溜め込まないタイプ。昔はあまりに口うるさくて思わず口喧嘩になったこともあるけど(苦笑)、なんとかお互いに折れながら、ここまでやってこれましたね」
101歳を支える「元気の秘訣」
ふくさんの元気の源は何か。 「特別なことはしていません。自分でもなんでこんなに長生きしたのかは分からない。ただ、毎日を生きているだけ」と謙遜する。 しかし話を聞くと、日々の生活には「元気の秘訣」が詰まっていることがわかる。 「起きるのは朝6時。寒い季節はお布団の中で、ゆっくりと手足を伸ばして、それから起きる準備をします」(ふくさん、以下「」も) 洗濯、掃除、ゴミ出し…自分でできることはなんでもこなす。朝食は柔らかめに炊いたご飯に半熟卵、納豆、ちりめんじゃこ、鶏そぼろなどをかけてしっかりと食べるのが日課だという。 「30分かけてよく噛んで食べます。胃腸に負担をかけないようにね。鶏も魚も細かくすれば、食べられるでしょ。 味噌汁には野菜をたっぷり入れていただきます。朝はしっかり食べないと元気が出ませんよ。最近、あまり量は食べられなくなったけど、自分の体に必要な栄養を考えて、カルシウムとかタンパク質とか、ある程度は意識していますね」