黒ニンニク熟成技術で干し芋 紀北町の「元気」開発、デザート感覚 三重
【北牟婁郡】三重県紀北町河内のニンニク製造販売会社「元気」が、熟成黒ニンニクとサツマイモを組み合わせた干し芋「黒甘熟芋」を開発した。後藤弘明社長は「黒ニンニクのイメージを一新させる商品」と力を込める。 同社の主力商品「熟成黒にんにく」の熟成技術を活用し、新商品で既存の顧客層よりも若い世代に訴求しようと、昨年4月に新商品開発チームを発足。リーダーの長瀬翔太郎さん(36)を中心に1年半かけて開発した。 地元の塩や虎の尾など十種類以上の組み合わせを試し、相性や効果を検証。サツマイモ「紅はるか」に含むヤラピンやビタミンCに着目した。腸の働きを促進するのに加え、シミ対策や老化抑制の効果があるという。 黒甘熟芋にはサツマイモに対してペースト状の黒ニンニクが約5%混ざる。サツマイモは窯の中で一カ月熟成させることで、栄養素を壊さず閉じ込めることに成功。栄養価の高い皮も食感が気にならない形で残した。 購買層は30代以上の女性や運動をする人に据える。長瀬さんは「健康食品をデザート感覚で食べることができる。色んなシーンに合う商品」と強調。後藤社長は「地元の農産物とのコラボも考えている」と話した。 同社オンラインストアで3パックセット1800円(税込み)で購入できる。津、松阪両市のスーパーでも販売。来年以降に地元のスーパーや道の駅でも販売する予定。