「今もサリン事件は続いている」サリン被害者の映画監督…松本の現場で献花【長野】
松本サリン事件から27日で30年。 松本サリン事件の翌年、オウム真理教が起こした地下鉄サリン事件の被害者で映画監督の男性が25日、松本市の現場を訪ね、犠牲者を悼みました。 松本市北深志の事件現場で花を手向けたのは映画監督のさかはら・あつしさんです。 【さかはら あつしさん】 「亡くなられた方のご冥福とまだ苦しんでいらっしゃる方が早く(苦しみが)なくてすむようにと」 さかはらさんは1995年3月、出勤中に地下鉄サリン事件に遭遇。 今も疲れやすさや目の不調などに悩まされています。 2021年にはオウム真理教の後継団体「アレフ」の荒木浩さんと対話の旅に出るドキュメンタリー映画を製作しています。 【さかはらさん】「(事件は)なんで起こったんだろうね?」 【荒木さん】「それを語るべきとされている人が表に出てきていない」 【さかはらさん】「誰ですか?」 【荒木さん】「教祖ですよね」 さかはらさんは、後遺症に苦しむ被害者のネットワーク「サリン被害者の会」の代表も務めています。 【さかはら あつしさん】 「事件を風化させないということもあるが、いろいろな後遺症があると思うが、その事実をちゃんと伝え知ってもらわないといけないと思って(松本の現場に)来るようになった」 後遺症と闘う人がいる限り、今もサリン事件は続いているとさかはらさんは語っています。