ニッチ・フレグランスの先駆者「ザ ディファレント カンパニー」社長が語る最高の原料と調香師が引き出すエモーション
フランス発「ザ ディファレント カンパニー(THE DIFFERENT COMPANY)」(以下、TDC)のルック・ガブリエル社長兼アートディレクターが来日した。同ブランドは2000年に誕生。同ブランドは、ジャン・クロード・エレナと娘のセリーヌ・エレナをはじめとする世界的な調香師が香りを手掛けるニッチ・フレグランスの先駆者的な存在だ。日本でも爆発的にヒットした金木犀の香りをいち早く紹介したり、革新的なノートの組み合わせの香りを提案したり、独自のアプローチで業界をリードしている。日本では、エストネーションやノーズショップなどが販売。ガブリエル社長に、ブランドや香水業界について聞いた。
WWD:今回の来日の目的は?
ルック・ガブリエル「ザ ディファレント カンパニー」社長兼アートディレクター(以下、ガブリエル):新作“レッド バーニング ナイト”のローンチのために来日した。日本で世界に先駆け先行販売する。
WWD:香水ブランドを立ち上げたきっかけは?
ガブリエル:幼少の頃、母親が香水製造所を運営していた。だから、子どもの頃から、香りに囲まれて育った。香水は、人間の感覚に訴える力があり、新しい世界観を与えてくれるものだ。キッチンで香りを嗅ぐと、どのような料理か想像する。そのように、香りによりイメージが引き出されて、気持ちが豊かになる。偶然「TDC」を立ち上げようとしていた人々と出会い、香水の道に入った。
WWD:「TDC」のブランドコンセプトは?
ガブリエル:創業時から変わらない。世界中で最高の原料と調香師のマッチングにより他ブランドとは違うフレグランスを提案している。創業当時はニッチ・フレグランスはなかった。1990年代の終わり頃は、コマーシャルなものばかり。ラグジュアリーもなければ、ニッチもなかった。そんな中で、フラストレーションが溜まり、高品質なニッチフレグランスを作りたいと思った。「TDC」を着けることで、特別なエモーションを弾きたす、そんな香水を作りたかった。