写真：窓の杜

　Googleは10月3日（日本時間）に開催されたGemma Developer Dayで、商用利用可能なAIモデル「Gemma 2」の日本語版となる「日本語版 Gemma 2 2B」を公開した。従来の「Gemma 2」と比較して、より優れた文章力や指示内容を的確に理解し反映する能力など、全体的な品質が向上しているという。本モデルと併せて、トレーニングガイドも公開されている。 【画像】Gemma Developer Dayの様子 　GPT-3.5を上回るパフォーマンスを発揮し、モバイル端末での高速かつスムーズな処理能力や日英両言語における高い品質を維持。この結果は、Gemmaモデルが英語以外の言語でも高い性能を発揮できる可能性を示すとしている。 　Googleは、TPU Research CloudプログラムやGoogle Cloudクレジットなどのプログラムを通じてコンピューティング リソースを研究者に提供し、継続的な進歩と革新を推進する。また、東京科学大学 情報理工学院 情報工学系の岡崎直観教授らの研究チームと共同で、オープンモデルの開発支援および新しい技術開拓に取り組んでいるという。 　同社は、世界中のユーザーが「Gemma」を利用して、AIによる革新的なサービスが享受できることを目標としており、その目標を達成する取り組みの一つとして、「Gemma 2」の多言語・多文化化ファインチューニングを競うコンテスト「Kaggle コンペティション」などを開催している。