ホンダやヤマハの原付、43万台以上をリコール…ブレーキランプがつくのか、つかないのか?
本田技研工業は10月31日、同社が製造、販売した原動機付自転車ホンダ『タクト』や、同社が製造したヤマハ『JOG』などのブレーキスイッチが溶け、導通不良が起こるおそれがあるとしてとして、リコール(回収・無償修理)を国土交通省へ届け出た。 【画像全3枚】
対象は2018年3月から2024年3月にかけて製造されたホンダ『タクト』、『ジョルノ』とヤマハ『JOG』、『JOG Deluxe』、『Vino』の5車種計43万3498台、及び不適切なブレーキスイッチが交換部品として取り付けられた「JOG」1台。また、既に交換部品として出荷したが取り付けられた車両がわからないブレーキスイッチが4種類計3632個となる。
ブレーキスイッチ製造時に使用されるグリース及び、製造手順が不適切だったため、ブレーキスイッチの接点間にアーク放電が発生し、スイッチ内の樹脂が溶けるおそれがある。そのまま使用すると、可動接点の作動不良によってブレーキを握っていない状態でもブレーキランプが点灯したり、導通不良によりブレーキを握ってもブレーキランプが点灯なくなるおそれがある。
ホンダは対象車両の使用者へダイレクトメール等で通知の上、全車両のブレーキスイッチを対策品と交換する。
現在までにこの事象に係る不具合が317件報告されており、事故は報告されていない。
レスポンス 園田陽大