「攻めないやつが勝てるわけねえよ」國學院大・平林清澄マラソン快挙Vの裏側明かす 前田監督は「人間ラジオみたい」と人柄語る
◇平林清澄選手 大阪マラソン2024優勝祝賀会(30日、明治記念館) 2月25日に開催された大阪マラソン2024で優勝した、國學院大學・平林清澄選手の優勝祝賀会が30日、都内で実施されました。 【画像】2月の大阪マラソンで快走をみせた國學院大學の平林清澄選手 パリ五輪の代表選考レースでもあり、海外選手や日本トップクラスの選手らも参加した大阪マラソン。平林選手はマラソン初挑戦にもかかわらず、日本歴代7位となる2時間6分18秒で優勝。初マラソン初優勝、初マラソン日本新記録、日本学生新記録という快挙を達成しました。 レースでは、32キロすぎでトップに立った平林選手。「副キャプテンの原秀寿(3年)が現地まで応援に駆けつけてくれていて、見つけて応援をもらって元気になった」と、勝負所でチームメートの姿を見つけ、笑顔がこぼれました。 「まだ余裕があったので、すごく楽しく走れていたのかな。まだ笑えるぐらいの余裕がありました」と、当時の心境を明かしました。 さらに、強気な平林選手は、「負けて帰って、『世界のシニアレベル高けぇわ』なんて言えない。外国人だろうが日本人だろうが、“勝って帰らないと面目立たねぇぞ”と思っていた」と話し、「『攻めないやつが勝てるわけねえよ』とチームに言っている。攻めなかったら勝てないと思ってるので。ここでひるめないじゃないですか。守りには入れないので。ああいう攻めの走りができたのかな」と振り返りました。
指導する前田康弘監督は、平林選手について言及。「(大阪マラソンでの)笑顔を見た時にやっちゃってるなって(笑)。無意識だと思うんですけど、楽しいっていうことが単純に顔に出るタイプで、練習でも、みんながきつい局面で笑っている姿は何回か見かけたことがある」と話します。 さらに、「競技に対する思いがストレートにありますので、生活の一部が競技というぐらい。努力も重ねていますし、しっかりプランニングした上でレースに臨んでいる。 素直で、人の話をしっかり受け止められる心を持ってるので、なかなか今の子にはない。ちょっと昭和の匂いがするようなところも彼の特色」とコメント。 「寮でも1人でしゃべっている」と明かし、おしゃべりが大好きな平林選手を「人間ラジオみたい」と例える場面もありました。 平林選手は、4月に最終学年へ。今後のマラソン挑戦について、「三大駅伝がまだ残っているので、そっちで結果を残すのが自分の夢、大きな目標」とした上で、「その後はマラソンにチャレンジしたい。ロサンゼルス五輪の日本代表を目指してチャレンジしていきたい」と抱負を語りました。