【陸上】母校で再スタートを切った砂岡が好走 創価・小池、城西・平林ら大学生も健闘
◇第35回ゴールデンゲームズ in のべおか(4日、宮崎・延岡市西階陸上競技場) 日本グランプリシリーズ(グレード3)のゴールデンゲームズ in のべおかが、5月4日に宮崎県延岡市の西階陸上競技場で開催されました。 【画像】織田記念でラストスパート対決を制した箱根駅伝7区区間賞の吉居駿恭 日本グランプリ種目の男子5000mは、午後9時30分スタートの最終A組で砂岡拓磨選手(東京陸協/城西大学OB)が、3600mでトップに立つと独走。自己記録(13分19秒96)に次ぐセカンドベストの13分27秒55の好タイムで組トップに立ち、「非常に納得のいくレースができた」と喜びを口にしました。また、全体でも日本選手トップ(外国人選手を含めると21位)となり、大会MVPに選出されています。 砂岡選手は城西大学在学時、3年時に箱根駅伝1区で区間7位の成績。4年時には5000mで自己記録となる13分19秒96(当時日本学生歴代2位)をマークしました。大学卒業後は実業団で競技を続けていましたが、今年3月末に退社。現在は母校の城西大に拠点を移しています。 「どうしてもトラック種目で活躍がしたい。トラックでピークを迎える30歳ぐらいまでに自分のやりたいことに全力で取り組むためには、環境を変えるのがいいと思った。本当に良い滑り出しになりました」 2028年のロサンゼルス五輪で決勝に立つために環境を変える決断をし、上々のスタートを切りました。
日本選手の大学生トップは、A組3着の小池莉希(創価大学2年)です。小池選手は長距離の名門・佐久長聖高出身ですが、高校時代の5000mのベストタイムは14分26秒29で、駅伝ではレギュラーの座を掴めませんでした。 それでも、創価大に入学しめきめきと力を付け、5000mの自己記録は13分34秒82まで伸ばします。そして、1年目から大学三大駅伝に出場し、今年の箱根駅伝は8区を走りました。 その箱根駅伝を終えて、今年2月にはケニア合宿を敢行。その成果について「後半の(ペースの)落ちがなくなり、安定して力を出せるようになった気がします」と話します。実際に、3月には3000mで自己新(8分01秒42)をマーク。5000mでも好走を続けており、ケニア合宿の成果を実感していました。 今回も上位でレースを展開。最後は社会人の砂岡選手と上野裕一郎選手(ひらまつ病院)に引き離されたものの、組3着に入る健闘を見せました。 「できれば13分30秒を切りたかったんですけど……」と記録には満足していない様子でしたが、「グランプリのレースで表彰台に乗ることができたことは一番の収穫。結果は決して悪くはない」とレース内容には手応えがあったようです。 「今年は1万m27分台を最低限クリアしたい。駅伝でも、他校の選手に負けないように頑張りたい」と今季の目標を口にします。その先には、2025年の世界選手権東京大会出場を見据えています。