「潮時」だったジダン・マドリー。後任のアンチェロッティは前途多難だ【現地発】
求められた仕事をやり切ったスアレスがシーズンMVPか
マドリーがひとつのサイクルの終焉を迎えたことに気づきながらも、補強面でクラブからサポートを得られず、ジダンは退任を決意した。(C) Getty Images
シメオネ率いるアトレティコの7年ぶりの優勝で幕を閉じた2020-2021シーズンのラ・リーガ。2位に終わったマドリーでは、監督のジダンが「信頼を得られていない」と、クラブに別れを告げた。ここが潮時だったのだろう。(文:ヘスス・スアレス/訳:小宮良之 2021年6月17日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック スペイン』を転載) ―――◆―――◆――― すでに新シーズンに向けた話題が過熱しているが、アトレティコ・マドリーが成し遂げた7シーズンぶり11回目のラ・リーガ制覇を総括しないわけにはいかないだろう。 私はディエゴ・シメオネ監督のアトレティコに対し、いまも懐疑的である。それでも2020-2021シーズンの開幕直後から、彼らの優勝を予見してきた。記憶力のいい読者の皆さんなら、覚えていることだろう。アトレティコが素晴らしかったわけではない。レアル
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