自動車部出身の若武者2人が世界を目指す!! WRCチャレンジプログラム3期生にインタビュー
勝田貴元選手に続くWRCドライバーを育成するWRCチャレンジプログラム。その3期生に選ばれ、フィンランド選手権で実戦経験を積んでいる若武者2人にどんなトレーニングをしているのか?ラリーの世界に飛び込んだ理由は?などいろいろ聞いてみた。 【画像ギャラリー】異国の地で過酷なトレーニングづくし!!自動車部出身の若武者がWRCを目指す!(7枚) 文:ベストカーWeb/写真:TOYOTA GAZOO Racing
■ラリー経験がなくても世界を目指す熱い気持ちを持つ二人
ベストカー(以下BC):ルノー・クリオ・ラリー4でフィンランド選手権に出場しましたが、その印象から聞かせてください。 松下拓未選手(以下松下):大学生の頃はダートラをやっていたので、ランエボなど4WDに乗っていました。ラリー車なのにFFと聞いててっきり地味なクルマかと思っていましたが、ホンモノのラリーカーといった印象でびっくりしました。 後藤正太郎選手(以下後藤):大学生の頃はシビックやインテに乗っていてFFに対しての抵抗感はありませんでしたが、剛性感があってこんなクルマがあるんだと驚きました。 BC:お二人は国内でラリーの経験はあまりなかったそうですが、なぜ3期生に選ばれたと思いますか?これからセレクションが始まる4期生を目指す人たちの参考になればと思います。 松下:ダートラやジムカーナの経験はありましたが、ラリーはまったく経験がありませんでした。ドライバーを生業にしたいと思い、応募しました。スキーをやっていたこともあって、バランス感覚があると思います。クルマの姿勢をしっかりと作り、コーナーを曲がって行くことを心がけ、うまくいったと思います。ただ、それよりもメンタルのほうを評価されたのかもしれません。 後藤:ボクもプレッシャーのある中でどのようなドライビングを披露できるか?が大事だと思います。タイムの速さも大事ですが、冷静さや前向きな姿勢が評価されたのかもしれません。 BC:トレーニングは英語だと思いますが、不安はありませんか? 松下:トップギアとかを見ていてなんとなくクルマ用語はわかっていましたが、ペースノートのコールとかは一生懸命学んでいます。 後藤:中学と高校の頃、オーストラリアにいたことがあり、会話自体は困りませんが、ペースノートのコールには慣れずに苦労しました。