ソフトボール・上野由岐子「自分の可能性を信じている」今季はクローザーで「全試合登板」へ…4・12JDリーグ開幕
ソフトボール女子の国内最高峰リーグ「ニトリJDリーグ」は12日、愛知などで3季目が開幕する。2日に都内で記者会見が開かれ、五輪3大会メダルの上野由岐子投手(ビックカメラ高崎)らが出席。昨季東地区覇者のビックカメラ高崎は、12日に同4位のデンソーとの試合で初陣。実業団入り24季目のレジェンドは「コンディションが上がってきている。自分の可能性を信じているので、皆さんの期待に応えたいし、自分の期待にも応えていきたい」と胸を高鳴らせた。 左膝の手術から復帰した昨季は、レギュラーシーズンで20試合にリリーフ登板。防御率は0・88を記録し、復活を示した。今季は「投げ続けられるか」というのが、自身の中の大きなチャレンジ。最終回を締めくくる“クローザー”での起用が見込まれ、「全試合登板」を目標に掲げた。チームは昨季プレーオフ決勝で西地区優勝のトヨタ自動車に敗れ、2位。上野は「フル稼働」で、2季ぶり王座奪回へ貢献していく。 ソフトボールは28年ロサンゼルス五輪で2大会ぶりに種目復帰する。上野は4年後、46歳で迎える五輪について「意識することは今の段階ではない」とし、目の前に意識を向ける。4年後の五輪やその先に向けても競技の発展を願う右腕。「全試合登板」の目標にも思いを込めていた。「試合を見に来てくれたお客さんに毎試合投げる姿を見せたい。『上野選手の投球が見られるかも』というワクワクに応えたい」。いま、会えるレジェンド―。週末は球場で戦う雄姿を届ける。
報知新聞社