鹿児島市長選あさって17日告示 記者解説
(記者) 市が計画しているサッカースタジアムの候補地は、検討が始まって7年経ちましたが、かつて本港区のドルフィンポート跡地や北ふ頭、今年夏には、与次郎の鹿児島サンロイヤルホテルが移転した場合の跡地が浮上するなど、二転三転しています。 どの程度の整備費がかかるかは示されていませんが、県の新たな総合体育館の事業費が建設資材や人件費の上昇で膨らんでいるだけに、どのくらいのコストがかかるかも今後の課題となりそうです。 2人は整備費についてどのように考えているのか?お聞きください。 (桂田美智子氏・71)「サッカースタジアム建設については、民間企業主導型。行政が支援をする。こういう形であるべき」 (下鶴隆央氏・44)「県、市、民間含めたオール鹿児島という枠組みで、鹿児島市のスタジアム整備検討が始まっているので、当然、どこかのタイミングで県、民間と費用負担の協議はやっていく」 (記者) 桂田さんは、整備は民間が主導し、行政がバックアップする形が望ましいとし、下鶴さんは、市・県・民間が「オール鹿児島」の枠組みで、費用負担も含めて取り組むべきと主張しています。 (キャスター) 一方で、今回の市長選で、各政党はどのように対応しているんでしょうか? (記者) まず、下鶴さんについて自民党市議団は、待機児童ゼロの実現などを評価する一方で、この4年間で候補地が2度白紙となったサッカースタジアムを巡る対応を厳しく見る人もいます。政党への推薦は依頼しない考えで、「政党から一致団結して支援をもらえる状況かどうか勘案した結果」だとしています。 桂田さんは、共産党から推薦を受けます。ただ、擁立した市民団体が支援を要請していた立憲民主党と社民党は市民団体に対し「自主投票にする」と回答しています。 (キャスター) 一方で、低迷が続いている投票率も気がかりですね。 (記者) 前々回の2016年は、現職と新人の一騎打ちで、過去最低の25%。前回2020年は、現職が引退したことで、新人4人の争いとなりましたが、投票率はそれでも4割に満たない38.16%でした。
県都のこれからを決める選挙でもあり、活発な論戦が期待されます。 (キャスター) それぞれ主張の違いもあるので、私たち有権者も掲げる政策を比べてみたり、演説を聞いたりすることも大切ですね。 鹿児島市長選挙はあさって17日告示、今月24日投開票です。
南日本放送