中学部活動の「ヒップホップ禁止令」SNS上で議論に…「理由が納得できない」「説明が不十分」の声も
◆ヒップホップ文化の精神
ユージ:この「ヒップホップ禁止令」はかなり話題になっています。SNS上ではどんな意見が出ていますか? 塚越:やはりSNSでは大きく議論になっています。私が気になったのは、朝日新聞の「コメントプラス」という識者が記事にコメントする機能で、友人でもあるラッパーのダースレイダーさんがコメントを書き込んでいました。 ダースレイダーさんの発言を簡単に言うと、まずヒップホップは世界中のヒットチャートの大部分を占めているということ。これを否定するように見える今回の件は、どういうことかを考える必要がありますよね、ということを話しています。 また、ヒップホップ・カルチャーにとって大事な言葉は「抵抗」。権力や圧力に対する抵抗の言葉が重視されているとも述べています。ヒップホップの歌詞が一人称なのも、「自分は戦う」ということを明示しているわけです。 こう考えれば、まさに生徒のみなさんが、ヒップホップの精神、主体性をもって抗議の声をあげて行動していると思います。僕は、生徒のみなさんが自主的にいろいろと考えて行動して、保護者もそれに乗っているのかなと思います。もし、この解釈がおかしいのであれば、学校側はやはり説明することも大切なのかなと思います。 ユージ:理由がいまいち納得できないというか説明が不十分かなと思います。 塚越:外からいろいろ言われていると思うかもしれませんが、それはこれだけ反対の意見があるということなので、ちょっと考えていただけたらと思います。 (TOKYO FM「ONE MORNING」2024年6月19日(水)放送より)