中学部活動の「ヒップホップ禁止令」SNS上で議論に…「理由が納得できない」「説明が不十分」の声も
◆中学校は報道を否定、一方「実態と違う」という生徒からの反論も
吉田:この中学校は、一部、報道内容を否定していますよね? 塚越:そうですね、麹町中学校は6月13日(木)に学校のWebサイトで「本校ダンス部に関する報道について」という文章を公表し、学校の考えや活動実績と報道内容を異なると述べています。 保護者向けに経緯などが書かれていますが、簡単に言えばコロナ禍で活動が縮小したのですが、ダンスは運動部に位置づけられているので、今年度からは少人数ではなく団体活動、団体演技への挑戦を目指す方針になったとのことです。 自由演技は生徒と相談しながらおこなえるとのこと。また指導者は公式大会の指導経験があり、さらにヒップホップダンスの指導経験がある専門性の高いコーチが指導しているとのことです。 そして「5月より専門性の高いコーチが着任し、週2日の活動が始まっています。ヒップホップダンスに特化した練習および多様なダンスに対応できる基礎基本の練習を実施しております」とWebサイトに書かれています。 これを読むと週2日練習をしている点などで、朝日新聞の報道は間違っていると思うかもしれませんが、朝日新聞はこの文章の発表を受けて、さらに保護者に取材をした記事を書いています。 それによると、部員たちは実態と全然違うと言っており、保護者によれば毎週火曜と金曜のダンス部の練習日のうち、ヒップホップの自主練習が許されているのは火曜のみで、「部活が終わる前に自主練習の成果をコーチに見せ、アドバイスを少しもらう程度」とのことです。 ユージ:あくまで自主練習の結果なんですね。 塚越:2日間のうち1回、しかも自主練習です。金曜は創作ダンスの練習のみで、3年生の参加は認められていないということです。「ヒップホップを指導している」という文章と異なる気がしますので、保護者や何より生徒の人は、発表された文章を見てどう思うのか? と思います。学校のサイトには、今回の件について取材は一切受け付けないと書かれているのですが、私は取材を受けて、もっと丁寧に学校が説明してもいいと思いました。