日本の南には「モンスーンジャイア」 この先は続々と台風発生か 過去の傾向は
日本近海の海面水温(平年差)
こちらの図は、8月7日時点での、日本近海の海面水温の平年差を示したものです。ご覧のように、日本列島は平年より海面水温の高い海域囲まれ、三陸沖周辺で特に高くなっています。 台風5号が北日本へ接近する場合、海面水温が高い海域の真上を進むことから、台風の勢力があまり衰えないことが考えられます。
台風5号 北日本へ接近の恐れも
台風5号は三陸沖を北上しながら、東から張り出す太平洋高気圧に押される形で、3連休頃に東北や北海道へ接近または上陸する可能性が出てきています。 台風が陸から離れた海域を進んだ場合も油断できません。台風を取り巻く暖かく非常に湿った空気が、東風に乗って流れ込んできます。海面水温の高い三陸沖を通り、より大量の水蒸気を運んでくるため、大雨の恐れがあります。 また、3連休頃からは風が強まる可能性があり、太平洋側ではうねりを伴って波が高くなるでしょう。暑さをしのぐために海のレジャーをお考えの方も多いかと思いますが、強風や力強いウネリを伴った高波にもご注意ください。 台風5号の予想進路はまだ不確実ですが、いずれのコースを進んだ場合も3連休中の影響が考えられます。最新情報を確認しましょう。
日本気象協会 関西支社 藤川 徹