“核兵器廃絶”へ オスロでまもなく日本被団協にノーベル平和賞 道内にも“核なき平和”への祈り広がる
HTB北海道ニュース
ノルウェーの首都オスロでまもなく日本被団協にノーベル平和賞が贈られます。核兵器の廃絶へ、道内の関係者も思いを一つにする1日になりました。 日本被団協 田中熙巳代表委員: 「核兵器は人類と共存させてはならないと、若い人たちに伝えていきたい。」 日本時間午後9時から行われるノーベル平和賞の授賞式。 日本被団協の受賞を前に、道内にも“核なき平和”への祈りが広がっています。 段木涼太アナウンサー: 「原爆ドームを模した建物の壁に看板が設置されました。『核兵器も戦争もない世界を、ともに』と記されています。」 札幌市白石区の「ノーモア・ヒバクシャ会館」。被爆者から寄贈された遺品などを展示し、核兵器の悲惨さを伝えています。会館を運営するのは被団協に所属する団体の1つ「北海道被爆者協会」です。 協会のメンバーである道内の被爆者らは授賞式の日に合わせて核廃絶に向けた署名活動を行いました。 北海道被爆者協会 宮本須美子さん: 「たくさんの(被爆者の)方が亡くなられました。平和運動をやっていたので、もうちょっと早くいただけるともっと被爆者としては嬉しかったのでは。」 被爆の記憶を次世代へ繋ぐ取り組みも。 札幌市西区の小学校では、5歳の時に広島で被爆した金子廣子さん84歳が、自身の体験を語りました。 広島で被爆した金子廣子さん(84): 「(姉は)むしろに寝かされていて、水水と言いながら一週間後に亡くなりました。あなたたちみたいに朝起きてお母さんがご飯炊いてくれて食べて学校行って勉強して当たり前。本当に平和今は。この平和な幸せは二度と崩してはいけない。戦争は絶対反対。」 小学生: 「語り部を続けていてうれしかったことは?」 広島で被爆した金子廣子さん(84): 「このノーベル賞につながったこと。」 ノーベル平和賞の受賞によって、若い世代の間で関心が高まることに期待を寄せています。 小学生: 「爆弾とかを使って戦争をするのはもうしないほうが良いと思うから、それを大統領とかできるだけ世界のいろんな人に言えたらいいなと思います。」 広島で被爆した金子廣子さん(84): 「若い方は戦争反対ということにもっと関心を持って大人になってほしい。伝えていったほうがいいという気持ちがあるから頑張りたい。」
HTB北海道ニュース