広島・緒方監督は「判断が難しい所でいいスタートを切った」と重盗を絶賛
プロ野球の日本シリーズが22日、広島の本拠地、マツダスタジアムで開幕、広島は、リアル二刀流「8番・投手」で先発した日ハムの大谷翔平(22)の攻略に成功し5-1で快勝した。2回にダブルスチールを仕掛けて先取点を奪うと、4回に松山竜平(31)、ブラッド・エルドレッド(36)のソロアーチ2本で追加点を挙げて大谷を6回でマウンドから引きずり下ろした。シリーズ初戦から広島らしさを存分に発揮した意義ある先勝となった。 試合後、日本シリーズ恒例の勝利監督インタビューが場内で行われた。 緒方監督は、「大事な初戦だったので、いいスタートが切れました」と第1声。続いて、大谷攻略について聞かれて、「セ・リーグにはいないスピードボールを投げるピッチャーだったので、粘り強く、シーズン同様の気持ちで、打席に入ってくれと選手には伝えていました」と答えた。 2回の先制点は広島らしい機動力で揺さぶってのダブルスチール。一死一、三塁から石原は三振に倒れたが、そこで一塁走者の安部がスタートを切り、大野の送球を誘いだして、三塁走者の鈴木誠也が本塁を突いた。緒方監督は、「鈴木は判断が難しかったと思うが、よくスタートを切ってセーフになってくれた」と、三塁走者、鈴木の判断を絶賛した。 4番に抜擢した松山、エルドレッドの起用も見事に的中したが、2人のソロアーチについては「2発ともに大きい、大きいホームランでした。ピッチャーは楽になったと思います」と続けた。 「先発のジョンソンは、序盤、3回まで苦しいピッチングの中、粘り強く投げて1失点でゲームを作ってくれました。ナイスピッチングです。ファンの声援は、力になります。明日も頑張りますので、応援よろしくお願いします」 緒方監督は、そう力強い言葉でインタビューを締めくくった。 続いて6回3分の2を投げて9安打されながらも要所を締め1失点に抑える力投を見せた先発のジョンソンと、貴重な追加点となる一発を大谷から4回に放った松山の2人が、お立ち台に呼ばれた。