バレー石井優希「チャンピオンのエースという“自信とプライド”で東京五輪まで」
「チームに貢献するために」を一番に考えてやっていきたい
──2019年は東京オリンピック前年、バレーボーラーとしてどんな思いで過ごしますか? 石井優希:年齢も上になっていってやることや立場も変わっていく中で、もっと安定しないといけないですし、周りを活かすプレーももっとしていきたい。自分のダメなところは……自分が(プレーで)ダメになったときに、“自分のことだけ”になってしまうことが今でもあるので、そうなったときにもできることはありますし、何か行動ができたら、やれることや心の余裕も増えていくと思います。まだまだな部分も多いですが、「チームに貢献するために」を一番に考えてやっていきたい。オリンピックの前の年なので選手選考でも大事な年になると思いますし、そういう考えでやっていけば、監督から信用してもらって絶対『何かで必要』と思っていただけると思うので。プレーが安定するのが一番ですが、ダメだなとならず、何かチームのためにできることを見つける、そんな選手でいたいと思います。そのためにまだまだたくさんやることはあります。 ──「感情のコントロール」もひとつですね。 石井優希:そうですね。ダメになったとき『ああダメだってなっている自分がダメだ』って思う。『あ、またなってる、ダメだ』って。それでも前までは『ダメだ』ってなるだけでしたが、今は『ダメだってなっている自分がダメだ』って気づいている。そこからさらに変えられる力を身につけたいと思います。
五輪出場ライバル多し、どんな武器をアピール?
──東京オリンピックに出場できるのは12人、同じポジションにはライバルが多くいますね。選んでもらうためにどんな武器をアピールしていきますか? 負けないものは? 石井優希:負けないプレー。スパイクだけを見ると、サリナ(古賀紗理那)や愛(黒後愛)らに劣る部分もあるかもしれませんが、全体的なサーブやディグ、トータルで見たときに必要と思っていただける存在でいたいです。世界バレーもそうでしたが、途中からでも使いたいと思ってもらえるような、きっちり仕事ができることも大事。その役割も経験してきたからできたことだと思うので、そこも自分の中で強みにしています。 あとは、サーブレシーブがもっと安定したら自分も活きるしみんなもチームも活きると思うので。狙われるポジションですし、パス(サーブレシーブ)の安定は大事だと思います。バックアタックの精度も上げたいですが、足りない分はディグで頑張りたい。苦手な部分を強化するのも大事ですし、得意なプレーをさらに磨くことも重要だと思うので、やってきたことにさらに磨きをかけたいと思います。苦手なプレーから逃げないようにはしていきたいです。 ──ぜんぜん「苦手」じゃないと思いますが(笑) 石井優希:苦手……いや好きではない、でお願いします(笑)