温泉オタク会社員が「ひとり客におすすめの温泉地」に<別府>を強く推す理由とは。「箱根や熱海はひとりに不向きな面が…」
◆誰かと行きやすいから、わざわざひとりで行く必要がない だから、熱海や箱根に行くときは、たいてい誰かを誘っています。 温泉に馴染みの薄い家族や友達を誘いやすい文句は、やっぱり「アクセス」「観光」であり、湯の質ではないんですよね。 行きやすくて、こんな遊び方もできて、ちなみに温泉浸かるんだったら私はここがおすすめかなー、といった口説き方をしちゃいます。 人気温泉地は、誰かと行きやすいから、わざわざひとりで行く必要がない、というか。 「ひとりでカラオケ来たのに、みんな知っててみんなで盛り上がる曲を歌っている」イメージなんです。 とはいえ、人気観光地はお客さんの扱いにずいぶん慣れています。ひとりで食事をしていても、ひとりで散歩していても、ひとりで温泉浸かっていても、まったく珍しがられませんし、頓着もしません。 そういう意味では、ビギナー向きともいえます。
◆ひとり温泉ビギナーにおすすめの人気温泉地は… 全国の人気温泉地ランキングに入る、「箱根」「熱海」「道後」「別府」「有馬」といった有名どころの中で、ひとり温泉ビギナーにおすすめできるのは、別府温泉郷(大分)。 なぜなら、別府の温泉地はかなり“暮らし”に近しい雰囲気で、地元の人が浸かるような温泉銭湯がたくさんあるから。 地元民にまぎれて温泉に浸かったり、食事をしたり、“観光”な浮ついた空気をそこまで感じることなく過ごせそうです。 別府には留学生をたくさん受け入れている大学もあり、なんとも大らかな雰囲気が街を包んでいます。 最近流行りの「暮らすように旅する」といった、生活感のある旅行が待っています。 ひとり訪れたときも、友達と訪れたときも、家族と訪れたときも、別府はいつも最高でした。 街のシンボル的な竹瓦温泉はいつ行ってもシビれる面構えで、「友永パン」のクリームパンや、「湖月」の餃子は、一生忘れられない絶品。 ひとり客にも“推せる”人気温泉地は、そうそうありません。 ※本稿は、『女ひとり温泉をサイコーにする53の方法』(幻冬舎)の一部を再編集したものです。
永井千晴
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