無垢の木に包まれて休みたいと思う:「いのりオーケストラ」が提唱する新しい供養のカタチ
光の納骨堂
「世界一大きな般若心経」があるという龍雲寺に、足を運んだ。 般若心経を背にした納骨堂には、その文字数と同じ266個のアートガラス骨壷が光り輝いていた。
日が暮れてから納骨堂を訪れた人を目にした。立ち去りがたいのか、長い時間たたずむ姿が印象的だった。
共振する魂
祈る、供養するということは、つまるところ、その存在を想い、感応し、同じ振動数になって共振することではあるまいか。 片や太陽の如き照射力で照らし、片や月の如き反射力で受ける。 両の手がそっと合わさり、祈りが静かに立ち上がる。 写真と文=大西成明
【Profile】
大西 成明 写真家。1952年奈良県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。「生命」や「身体」をテーマにした写真を撮り続けている。写真集『象の耳』で日本写真協会新人賞(1992年)、『地球生物会議』ポスターでニューヨークADC賞ゴールドメダル(1997年)、雑誌連載『病院の時代:バラッド・オブ・ホスピタル』で講談社出版文化賞(2000年)、写真集『ロマンティック・リハビリテーション』で林忠彦賞、早稲田ジャーナリズム大賞(2008年)を受賞。元東京造形大学デザイン学科教授。