客は涙、店主は感謝 “昭和”の人気喫茶店 惜しまれつつ閉店へ 繁華街の盛衰、外食の変化みつめて45年 閉店は妻へのプレゼント…マスター「天職とわかって今は幸せ」
こちらは、埼玉から駆け付けた男性。市内に住んでいたおよそ20年前、店に通っていました。 埼玉から: 「やっぱり寂しいことは寂しいよね。1年に1回2回は来ようと思ってても機会がないから…」 久保田富夫さん: 「(来てくれて)うれしかった」 埼玉から: 「閉店する前に会えてよかった」 久保田富夫さん: 「サンキュー。行ってらっしゃい」
閉店の張り紙には感謝のメッセージ… (客からのメッセージ) 「たくさん思い出をありがとうございました!珈香最高!」 「長い間お店を守っていたマスター、最高にかっこよかったです!」
こちらの女性も10年間通った常連客。仕事の都合でこの日が最後の来店でした。 10年来の常連客: 「寂しいです、正直言うとね(涙ぐむ)。自分の中では永遠にこのお店はあるような感じでいたから、急でショック大きかったんだけど、マスターの体のこともあるし、無理してほしくないから…。(マスターには)感謝しかないです。長い間ありがとうございましたと、お疲れさまでした」 最後は記念撮影―。 久保田富夫さん: 「気をつけてやれ」 10年来の常連客: 「ほんとに長い間…また泣いちゃう」
最後の日まで「いってらっしゃい」
閉店まで残り4日。(8月21日~24日) 最後の時まで久保田さんはいつも通り、客を迎え、送り出すつもりです。 「珈香」マスター・久保田富夫さん: 「体的にはきついけど、エプロンをしてカウンターに立つと、みんなから力もらえるんで、やっぱりこの仕事が天職だったんだと思う。 それが分かって、幸せなんだよね。(最後の日まで)普通に笑って、いつも通りに、『ありがとうございます、いってらっしゃい』と過ごせればいいかな」 久保田さん: 「いってらっしゃい」
長野放送