犬好きカナダ人男性、38匹の犬を同時に散歩し、世界記録に! 隠されたある理由とは
カナダに住む犬好きの男性が、38匹の犬を同時に散歩させ「犬を同時にさんぽした最多数(個人)」としてギネス記録を更新。この記録獲得には、男性のある暖かい思いが込められていた。新たな世界記録を樹立したのは、カナダ在住のミッチェル・ルディさん。彼は、これまでの記録である36匹を上回る38匹の犬を連れて散歩をした。 【動画】38匹の犬を同時に散歩させ、ギネス記録を更新した男性。 このイベントは、カナダの慈善団体BONKとKorean K9 Rescue(KK9R)の協力を得て行われ、記録を達成するためには、1キロの散歩で犬は常にリードに繋がれている必要があった。 投稿された動画では、リードをつけたさまざまな犬たちを率いるミッチェルさんの姿が映し出されている。両手に大量のリードを持って歩く足取りは、意外にもスムーズ。ギネス審査員やサポーターの人に囲まれて、街中を犬たちと歩いた。
記録挑戦の目的は「保護犬に里親を見つけること」
このウォーキングイベントは、単なる記録更新に留まらず、保護された犬たちの養子縁組を促進することを目的としていた。散歩した38匹の犬は、KK9Rに里親を募集されていた保護犬であり、主にパピーミル(子犬工場)や韓国の食肉産業から救助された犬たちだ。慈善活動団体 BONK に貢献し続けてきたミッチェルさんにとって、記録達成したことに大きな喜びを感じたと語り「これらの犬たちは、パピーミルや食肉加工場から救助された犬です。彼らが持つ強さを示したかったのです」とギネス世界記録に述べた。 また、記録更新を試みた理由は、犬たちにスポットライトを当て、里親に引き取られる可能性を高めることだったという。ミッチェルさんは「この犬たちがチャンピオンであることを示したかったのです」と話し、「この犬たちは良い犬たちです。彼らには帰るべき家があるはずです」と強調した。
韓国、食用の犬肉の販売禁止
KK9Rのジーナ・キム・サディク事務局長は記録達成に対し、チームの準備と努力に感謝の意を表し「訓練する時間はあまりありませんでしたが、犬たちの基礎がしっかりしていたため、短い期間で多くのことを成し遂げられました」と語った。 また、このイベントは、韓国における動物愛護の進展とも重なっている。今年1月、韓国は食用の犬肉を販売することを禁止する法案を承認し、人々の動物に対する認識の変化を示した。
文:大村朱里