ドラマ&映画『【推しの子】』櫻井海音×齊藤なぎさインタビュー。自身の経験や役づくりについて語る
二人にとっての「嘘」とは?
─【推しの子】では、「嘘」に関する描写が多く登場します。お二人にとって「嘘」はどのような役割をもつ存在ですか? 櫻井:俳優という仕事自体が「嘘」を「本当」に見せる仕事なので、つねに嘘と向き合っています。嘘の事象をどうやったらよりリアルに、本当にこの世に存在したかのように見せるかをつねに考えていますし、それがエンタメだと思います。僕は「嘘」に対して悪いイメージはまったくなくて、人を楽しませたりすることには絶対つきまとうものだと思います。 齊藤:私自身が本当に嘘をつけない人間なので、人生でこれといって嘘をついたことがないです。顔に全部出るので。嘘をつくとしても人狼ゲームとかか、人を傷つけないための嘘しかつかないなと思いますね。俳優のお仕事として嘘に向き合うことはありますが、プライベートでは嘘をつかないです。 ─最後に、ドラマ&映画『【推しの子】』をこれから見る方へのメッセージをお願いします。 櫻井:原作のファンの方も違和感なく見ていただける内容になっていると思いますし、まだ見たことないよっていう方も楽しめる作品になっていると思います。 本当に原作に忠実にやっていて、内容はもちろん、ライブシーンなどものすごく力を入れてワンシーンワンシーン丁寧に、大切にやってきたので、そういうところも観ていただけたらと思います。 齊藤:原作にすごく忠実に、たくさんの個性豊かなキャストの人たちが全身全霊で演じているので、世界観にどっぷり浸かってハマっていただけたらいいなと思いますし、見終わったあとに、みんなで「ここ、こうだったよね」とか考察みたいに楽しんでもらえたらいいなと思います。
インタビュー・テキスト by 廣田一馬 / 撮影 by 武石早代