日立情報通信エンジニアリング、メニューベースエンジニアリングサービスを生成AIで強化
株式会社日立情報通信エンジニアリングは20日、顧客企業の要望にあわせて高信頼で最適なサービスを迅速に提供する「メニューベースエンジニアリングサービス」において、生成AIを適用した強化を行ったと発表した。 「メニューベースエンジニアリングサービス」は、多くの企業に共通するエンジニアリング課題への解決策をメニュー化したサービス。日立情報通信エンジニアリングが多様な分野の受託開発で培ったノウハウを生かしており、顧客企業の要望にあわせた高信頼・最適なサービスを迅速に提供できるという。 今回は、同社のネットワークインテグレーション(NI)業務を約50%効率化した生成AI活用実績をこのサービスにも生かし、サービス品質を向上させた。例えば、代替部品の選定、部品置き換えに伴う基板の再設計や試作製造、性能評価などに対して対応する「部品EOL向けリメイクサービス」では、その企業に最適な代替部品を提案するための調査・選定に、生成AIを活用している。 また、新たなFPGAへの置き換えニーズに対し、デバイス選定から設計・検証・評価まで対応する「FPGA向けリターゲティングサービス」では、数百種あるFPGAの中から、企業の課題解決に最適なFPGAを迅速に選定できるように生成AIを用いているとのこと。 なお今後は、同社が培ってきた設計資産を引き続き独自の生成AI基盤に学習させ、それをソフトウェア開発コードの作成、モデルベース開発サービスにおけるハードウェア機能モデルの作成やHDLコードの作成にも活用し、サービスの向上を図るとしている。
クラウド Watch,石井 一志