トランプ氏、訴追された自身の支持者らに恩赦の考え…FBI長官は「やりたいことができる」
【ワシントン=淵上隆悠】米国のトランプ次期大統領は8日放送の米NBCニュースのインタビューで、大統領就任初日の来年1月20日に、連邦議会占拠事件(2021年1月)を巡って訴追された自身の支持者らに恩赦を与える考えを示した。
トランプ氏は、収監されている一部の受刑者は「ほとんど何もしていないのに人生を壊された」と主張した。司会者から多くの受刑者が犯罪行為を認めていると指摘されると「(認める以外)選択肢がなかったからだ」との持論を展開した。
トランプ氏は、自身の責任を追及した下院特別調査委員会のメンバーらが「刑務所に行くべきだ」とも語った。自ら捜査を指示することはないと明言した上で、自身の政権の司法長官や連邦捜査局(FBI)長官は「やりたいことができる」との認識を示した。
米メディアによると、バイデン大統領は、トランプ氏の「報復」に遭う可能性がある人たちに「予防的」な恩赦を与えることを検討しているとされ、トランプ氏のこうした発言はバイデン氏の判断に影響しそうだ。