散発打線、もどかしく ソフトバンク、本拠地で連敗―プロ野球日本シリーズ
今季は強さを誇ったはずの本拠地で、前日に続いて打線がつながらない。 ソフトバンクが連敗を喫し、DeNAに2勝2敗のタイにされた。 相手先発のケイに苦しめられた。150キロを超す直球を投じる左の先発はパ・リーグにも少なく、対応が遅れた。1巡目は完璧に抑えられ、リズムをつかめない。村上打撃コーチは「内角に強い球を投げられたら、なかなかフェアゾーンには打てない」と警戒していたが、その通りになってしまった。 終わってみれば散発の5安打で無得点。山川が六回の好機で中飛に倒れるなど、中軸も振るわなかった。野手でプラスの材料だったのは、9番で抜てきされた22歳の笹川が、シリーズ初安打と盗塁をマークしたことくらいだった。 日本シリーズでの連敗、零敗は同じDeNAとの対戦だった2017年以来となった。小久保監督は試合後はネガティブな言葉は並べず、「(勝敗は)ちょうど五分」と落ち着いた様子。ソフトバンクにとっては悔しい完敗だが、前を向くしかない。