ユネスコ無形文化遺産で「食」の登録が相次ぐ理由
チュニジアが申請した激辛調味料「ハリッサ」 (c)Anzhela / stock.adobe.com
国連教育科学文化機関(ユネスコ)が2022年11月28日~12月3日にかけてモロッコの首都ラバトで第17回政府間委員会を開き、日本の「 風流踊 」を含む 39件を無形文化遺産に登録 した。 今回の会合では、これまで登録候補の主流を占めていた民俗行事や祭礼とは別に、「 バゲットの職人技 」(フランス)や「 チャイ(紅茶)文化 」(アゼルバイジャン、トルコ)など、食に関する案件が目立った。無形遺産と商業利用の結びつきがなし崩し的に深まる状況が浮き彫りになった。
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田井誠