Windows 10のパッチにも問題、「クイック アシスト」「Teams」「ナレーター」などが起動しない
米Microsoftは10月30日(現地時間)、「Windows 10 バージョン 22H2」の2024年9月プレビュー更新プログラム「KB5043131」以降を適用した環境で問題が発生していることを明らかにした。非管理者ユーザーの場合に「クイック アシスト」、「Microsoft Teams」、「ナレーター」などのアプリが起動に失敗することがあるという。 この問題は、マニフェストファイルで「UIAccess=true」が設定されているアプリを非管理者ユーザーで起動しようとする際に発生するとのこと。「UIAccess=true」は、以下のようなセキュアなパスからアプリケーションを高い権限で起動するよう求めるときに利用される。 ・%ProgramFiles%(サブフォルダーも含む) ・%ProgramFiles(x86)% (64bit版Windowsの場合、サブフォルダーも含む) ・%systemroot%system32 ・%systemroot%syswow64(64bit版Windowsの場合) プロセス監視ツール「Procmon」でモニタリングした場合、アプリケーションは整合性レベル「Medium」で実行されるべきところが、「Low」という間違った整合性レベルで実行される。なお、管理者としてアプリを実行した場合、この問題が発生する可能性は低いとのこと。 同社は、KIR(Known Issue Rollback)と呼ばれる仕組みでこの問題へ対応中。会社のIT部門で管理されていない一般的なデバイスの場合、最大でも24時間以内に解決策が展開される。急ぎの場合は、デバイスを再起動すると解決策がより早く適用されることがあるようだ。 企業が管理しているデバイスの場合は、IT管理者が指定されたグループポリシーを構成・展開する必要がある。
窓の杜,樽井 秀人