米中・米露「ホットライン」が「トランプ暴走」阻止で表面化|話題の書『危険(原題Peril)』が暴いた深刻事態
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米軍トップが中国に「米国が中国を攻撃する意図はない」と伝えていた――今年9月中旬、日本の新聞にそんなニュースが掲載された。 『ワシントン・ポスト』のボブ・ウッドワード記者らが新著 『危険(原題Peril)』 でその新事実を明らかにした、というのだが、報道だけでは要領がさっぱり掴めなかった。 予約注文した本がようやく届き、急ぎ読んで、驚いた。予測不可能なドナルド・トランプ米大統領(当時)の危険な「暴走」を阻止するため、米中の軍トップ同士、そして米軍と議会首脳との間で、危険な事態への対応策をめぐり息詰まるドラマが進行していた。
本文:3,709文字
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春名幹男