貧困層は540万人増、アルゼンチン緊縮財政「ショック療法」に迫る「我慢の限界」
中央銀行の廃止など過激な主張は鳴りを潜めた (C)Matias Lynch/shutterstock.com
米ニューヨークにある国連本部で9月下旬、国連総会が開かれた。会場の壇上に立ったスーツ姿の男性は、ボサボサ頭を時折下に向け、手元に用意したペーパーを読んでいた。その途中、次のような一節が登場する。 「全ての人の生命、財産、言論、礼拝の自由を信じる。全ての国民が専制と抑圧から解放されて生きるべきだと信じる。この基本的な考えは、単なる言葉にとどまってはならない。自由を守るすべての国々の力によって、外交的、経済的、物質的に支えられなければならない」 やたらに「自由」という言葉が強調された演説は数日後、「盗用だ」と大きな批判にさらされることになる。
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軽部理人