【福岡ボート(サマータイム)GⅢ企業杯】杉山裕也 何としても結果を残してやり返す
<7日・福岡ボート・2日目> 今節の分岐点になるレースになった。初日ピンピン奪取の杉山裕也(38)=愛知=は連勝こそ止まったものの2日目の2走も3、2着とまとめてオール3連対を死守。特に2日目後半の12R福岡選抜は6コースからの2着取りで、高配点のレースで不利枠を克服した意味は計り知れなく大きい。 機力にも手応えは十分。前節に柏野幸二が強力な伸びを生かして活躍した70号機は今節も健在だ。「Sしてから出て行くし、展示タイム通りで行き足や伸びは上位」。出足や回り足には違和感があると言うが、通常が出足型を好むタイプなので仕方ないところ。「良機シリーズは出ている人が多いので伸びられないのが大事」。調整にもしっかり戦略は練られている。 前期(昨年11月~今年4月)は勝率7.07を叩き出し、今期(5月~)も現在勝率は6.81と高値安定。しかし、本人の満足度は低い。「狙っていたダービーの出場を逃してしまいましたしね。今期もイマイチ乗れていないし、来年のダービーを狙うためにも7点勝率は残さないと」 そのためにも水面相性抜群の当地でリズムを急上昇させたい。特に前回(昨年10月)はファン選抜1号艇に抜てきされながら、そのファン選抜で負傷帰郷となっただけに今回は汚名返上に燃えている。「前回はやらかしてしまったので、何としても結果を残してやり返したい」。来年へ捲土(けんど)重来を期すためにも、このまま悲願の福岡初Vへ突き進む。(森 大輔)