ヴィンテージ時計はコンディションが命!老舗「ケアーズ」で教わる“損しない”時計選び
損しない時計を選び出すうえでは、幅広い選択肢を持つことが重要。ならば、ヴィンテージウォッチも気になるところ。 ▶︎すべての写真を見る そこで都内に複数の店舗を持ち、歴史と信頼のある名店「ケアーズ」の青木 史さんに、“損しない”目線を伺った。
品揃えと品質で一目置かれる老舗の結論
「まずは何より状態のいいものを選ぶことが条件。新品同様の“ミントコンディション”ではなくとも、オリジナリティの高いバランスのいい個体を選べば、20~30年経たとしても損することはないでしょう」。
青木さんが着用していたのは、ミラーダイヤルのロレックスオイスター。深みのある艶やかな黒文字盤が惹かれる要素だそう。
「ダイヤルの経年変化はヴィンテージならではの楽しめる要素。ファッションに置き換えれば、デニムのように表情がさまざまです。ともに長く時を刻んでいく存在になれば、そこに損はないでしょう。 さらに、ロレックスやパテック フィリップなど、品番の種類が多いものは、“人気だから選ぶ”のではなく、それぞれの違いを知ったうえで自分に合う一本を見つけてほしいです」。
ケアーズ 丸の内店
1989年に開業したヴィンテージ時計専門の老舗、ケアーズの新店が丸の内に昨年11月オープン。仲通りに面した優雅な空間の店内では、エントリーからハイエンドまで厳選の時計が並ぶ。ケアの重要性から修理工房を設置。 住所:東京都千代田区丸の内2-2-3 の内仲通りビル1F 102 営業:11:00~20:00(年末年始を除き無休)
ケアーズ 丸の内店で見つけた、これからの“経年良化”が楽しめる3本
「ヴァシュロン コンスタンタン」のゴールドウォッチ 個性派デザインの多いヴァシュロン コンスタンタン。「こちらの二針ウォッチは、未使用に近い状態ながら100万円を下回り、名実ともにお買い得」。ルクルト製ムーブメントを搭載。
「IWC」のラウンドウォッチ 1942年製のIWCは、ハイクオリティムーブCal.62を搭載。「ミラーの黒文字盤が艶を失わずに時間を経て綺麗な茶色に変化した点が、ヴィンテージでは高く評価されるポイント」と絶賛。
「ロレックス」のオイスター ロイヤル 万能なオイスターケースにラッカー仕上げの艶白ダイヤルが美しい「ロイヤル」。「ケースに“痩せ”がなく、全体の状態が素晴らしい。ロゴ位置がやや下部に記されたユニークな仕様」。 長尾真志=写真 髙村将司=文
OCEANS編集部