大谷翔平、5打数無安打 直近10戦5度ノーヒット 8月月間打率・164 球団首位打者の座をフリーマンに譲る チーム逆転勝ち3連敗阻止
「カージナルス6―7ドジャース」(16日、セントルイス) ドジャースの大谷翔平選手が「1番・指名打者」で出場し、5打席無安打2三振。直近10戦5度目の無安打で打率を・291に下げた。チームは1点を追う六回に打者9人で5点を奪う猛攻で逆転勝ち。試合前にはエースのグラスノーが右肘腱炎で負傷者リスト入り。相次ぐ投手陣の離脱に揺れる中、チームは連敗を2で止めた。 この日の大谷はMLB企画イベント「プレーヤーズ・ウィークエンド」に合わせ、愛犬デコピンのイラストが入った特製スパイクでプレーした。 カージナルスの先発マイコラスとは3月28日の本拠地開幕戦以来、約5か月ぶりの対戦。15年から17年まで巨人でプレーしたベテラン右腕に対し、初回は11球粘って空振り三振。フルカウントから外寄りスライダーにバットは空を切った。 二回2死二塁の得点機は二直。時速172キロの痛烈ライナーは野手の正面だった。五回2死の打席は左飛。過去の対戦で5打数4安打と相性の良かった右腕に苦戦した。 ドジャースは2点ビハインドの六回に先頭ベッツが4戦ぶり12号ソロで1点差に詰め寄る。2死から連打で一、二塁とチャンスをつくると、7番ロハスが代わったばかりの右腕キトレッジから適時中前打を放って同点。さらにキアマイヤーが右中間へ値千金の勝ち越し3ランをたたき込んだ。大谷は3点リードの2死一塁の場面で第4打席に立ったが、3番手左腕リベラトーレにカウント2―2から153キロの内角高めシンカーで遊ゴロに打ち取られた。 九回の打席は5番手左腕ロメロの外角低めボールになるスライダーに空振り三振。フルカウントまで粘ったが、仕留めることはできなかった。 大谷は一時、首位打者に立つなど、安定した打撃を見せていたが、直近10試合は5試合でノーヒット。8月14試合は5本塁打を記録しているが、月間打率は・164(61打数10安打)と調子を落としている。この日2安打で打率を・292としたフリーマンに球団首位打者の座を譲った。