LVMH、24年第3四半期はコロナ禍以降初の減収 日本の成長率鈍化が影響
LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン グループ(以下、LVMH)が、2024年第3四半期(2024年7月~9月)の業績を発表した。連結売上高は前年同期比3%減となる190億7600万ユーロ(約3兆973億円)で、新型コロナウイルスのパンデミックがあった2020年以降初めて四半期売上高が減少した。
報告書では収益減少の要因として、円高の影響による日本での成長率の低下が挙げられている。日本での売り上げは2024年第1四半期は前年同期比32%増、第2四半期は同57%増と高い成長を続けていたが、第3四半期は同20%増と勢いが緩やかになった。 部門別に見ると、パフューム&コスメティクス部門は前年同期比3%増、セレクティブ・リテーリング部門は同2%増と増収だったものの、ワイン&スピリッツ部門は同7%減、ファッション&レザーグッズ部門は同5%減、ウォッチ&ジュエリー部門は同4%減と前年実績を下回った。 ※前年比実績は為替変動などの影響を除く ※1ユーロ=162.35円で換算