前日会見で胸中を語った青学大・原監督

　全日本大学駅伝（3日、愛知・熱田神宮西門前～三重・伊勢神宮内宮宇治橋前8区間106・8キロ）に挑む青学大の原晋監督が、2区にエントリーした鶴川正也（4年）をキーマンに指名した。 　名古屋市内で2日、報道陣の取材に応じた指揮官は、ワシをモチーフにした青学大の公式マスコット「EAGO（イーゴ）」にちなみ「イーゴ大作戦」を発令。「イーグル（ワシ）のように高く飛んで、いくら飛んでも疲れない走りを伊勢路でしたい」と意図を明かした上で「優勝はあると思う。何％かは言いづらいけど、優勝は狙っている」と抱負を述べた。 　先月の出雲駅伝は国学院大、駒大に屈して3位。悔しさの残る結果となったが、今大会は〝攻めの姿勢〟でテッペンを目指す。「2区の鶴川で抜け出して、独走状態に持っていきたい。7区の段階で（先頭から）1分半ぐらい引き離して（国学院大の）平林（清澄）くんや（駒大の）篠原（倖太朗）くんが来ても1分以内の差でアンカーに（タスキが）渡れば逃げ切れる」と展望を語った。 　名将は2区で青学大に流れを引き寄せるプランを計画。だからこそ、1区の走りが重要になる。「鶴川の走りを生かすためにも、1区が区間賞、もしくは（先頭から）10秒以内でタスキを渡すことが必須になる」とポイントを挙げながらも「（1区の展開は）スローになると思っていて、ラストの勝負になるのでは。2大会連続でうちは途中で飛び出したけど、結果的に追いつかれている。どういう戦術でやっていくかは考えたい」と詳細はけむに巻いた。 　青学大が最後に同大会を制したのは2018年。直近4大会は駒大が頂点に立っている。王座奪還へ、青学大は序盤からレースを優位に進めることができるか。