一面ソバの花 蒜山三座背に 岡山・真庭で見頃、高原地帯に秋の訪れ
高原の緑がうっすらと白化粧―。岡山県内最大のソバ産地・真庭市蒜山地域でソバの花が見頃を迎えた。蒜山三座を背に淡雪のような白い小花が風に揺られ、高原地帯に穏やかな秋の訪れを知らせている。 地域内の約46ヘクタールで育てるひるぜん蕎麦(そば)生産組合(81戸)によると、7月下旬~8月中旬に種をまき、例年より1週間ほど早い今月初めから花が咲き始めた。8月末の台風10号も影響は少なく、晴天が続いて生育は順調。収穫量は例年並みの35トンを見込む。 花の見頃は今月下旬ごろまで。組合の亀山秀雄事務局長(61)は「蒜山はだんだんと涼しくなり、過ごしやすくなってきた。きれいな花をぜひ見に来て」と話す。 10月中旬に実を刈り取り、県内外のそば店や製粉会社に出荷。真庭市の第三セクターが運営する「そばの館」(同市蒜山上徳山)では、10月下旬から新そばが楽しめそう。