プロでは通用せず…。消えた高校サッカーの元スーパースター(6)日本に衝撃を与えた怪物も…。プロではインパクト不足?
第103回全国高等学校サッカー選手権大会が開催されている。過去の大会では多くのスターが誕生した。その後、プロとして華々しいキャリアを積む選手がいた一方で、パッとしなかった選手もいる。今回は、選手権でインパクトを残しながらも、プロとして期待されたほどの活躍ができなかった選手をピックアップして紹介する。
FW:平山相太(ひらやま・そうた) 生年月日:1985年6月6日 出身高校:国見高等学校 主な在籍クラブ:ヘラクレス、FC東京 国見高等学校のエース平山相太は、2002年度の第81回大会、2003年度の第82回大会で史上初となる2年連続得点王に輝いた“怪物”FWだ。 190cmの長身FWである平山は、ヘディングだけでなく、足元の技術と決定力も併せ持ち、名門・国見で1年生のときからレギュラー争いに食い込んだ。選手権では2年生で準優勝、3年生で優勝と大きなインパクトを残した。 高校生でありながらアテネオリンピック(アテネ五輪)アジア最終予選の日本代表メンバーにも選ばれ、本大会でも19歳でピッチに立つなど、同世代の中で抜きんでた才能を発揮。将来の日本のエースとして大きな期待を集めた。 高校卒業後に筑波大学に進学した平山は、2005年にオランダのヘラクレスでプロデビューを飾り、プロ1年目のシーズンでリーグ戦31試合に出場し8得点を記録した。 ヘラクレスで構想外となって2006年9月からはFC東京に加入したが、なかなかブレイクには至らず。2011シーズン以降は度重なるケガにも悩まされ、2017年に現役引退を決断した。 オランダ1部リーグで8得点、J1通算33得点という数字は、プロとして十分に立派な成績と言える。それでも、当代屈指の記録を残した“怪物”と呼ばれたほどのインパクトは残せなかった。
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