アクセル、サルコウ…フィギュアのジャンプの見分け方は
ソチ冬季五輪がロシアで2月7日に開幕します。冬季大会の「華」ともいわれるフィギュアスケートには、この五輪を集大成と位置づける浅田真央選手らが出場、注目を集めています。 フィギュアのジャンプといえば、この浅田選手が得意とする「トリプルアクセル」が一番有名かもしれません。しかしテレビ中継では、いろんな種類のジャンプの名前が出てきます。初心者には、なかなか見分けがつきにくいフィギュアのジャンプ。どのように区別したらいいのでしょうか?
6種類あるフィギュアのジャンプ
フィギュアスケートのジャンプは6種類あります。難易度が高い順に、「アクセル」「ルッツ」「フリップ」「ループ」「サルコウ」「トウループ」です。 この6つは、ジャンプする際に、スケート靴のどの部分を使うかで2つのグループに分けることが出来ます。スケート靴のつま先部分(トウピック)でリンクを蹴って跳ぶのが「ルッツ」「フリップ」「トウループ」、スケート靴の刃の部分(エッジ)を使って跳ぶのが「アクセル」「ループ」「サルコウ」です。
唯一前向きに跳ぶ「アクセル」
アクセルといえば、浅田真央選手や古くは伊藤みどりさんのトリプルアクセルが有名ですね。このアクセルは、6種類の中で唯一、前向きに踏み切るので、非常に見分けやすいジャンプです。 トリプルアクセルは、しばしば「3回転半」ジャンプともいわれます。意外かもしれませんが、ジャンプの着地はすべて後ろ向きです。つまり、前を向いて跳ぶアクセルは、同じ3回転でも他のジャンプより「半回転」多くなるのです。 前向きに踏み切るアクセルは難易度がもっとも高いので、男子選手にとってもトリプルアクセルは容易ではありません。女子選手にとってはさらに難しく、安定して跳べる現役選手は浅田選手ぐらいといえます。
安藤選手が4回転を跳んだ「サルコウ」
サルコウは、アクセル、ループと同じく、スケート靴のエッジ部分で踏み切るジャンプです。左足で滑りながら、右足を振り上げて跳ぶので、踏み切る瞬間、内股が「ハ」の字になるいのが特徴です。比較的易しいジャンプとされています。 ちなみに、2002年の世界ジュニアGPファイナルで、当時14歳の安藤美姫選手が4回転ジャンプを成功させました。国際スケート連盟(ISU)公式大会では史上初の快挙でしたが、このときのジャンプはサルコウでした。