コイン電池、交換不要に 業界初の自立給電型開発 CR2032代替 SMK
SMKは11日、電子機器に使われるコイン型電池「CR2032」を代替する業界初の自立給電型コインバッテリーモジュールを開発したと発表した。周囲の環境から微小なエネルギーを得て電力に変換する技術「エナジーハーベスティング」を活用したもので、自転車アクセサリーやリモコンなどCR2032を使う機器の電池交換を不要にする。 【関連写真】CR2032を代替する自立給電型コインバッテリーモジュール 太陽光発電と、無線通信であるブルートゥースの省電力規格「ブルートゥース・ロー・エナジー(BLE)」をモジュールとして一体化した。既存のコイン型電池ボックスに収まるコンパクト設計により、「現行の製品デザインを踏襲したい」「電池交換を不要にしたい」「通信機能を追加したい」といったニーズに対応することが可能だ。 電池や太陽光セル、通信回路、各種センサーを一体化してコイン型電池のサイズに収めている。外部アンテナによるワイヤレス給電にも対応することで、太陽光発電による充電が利用しにくい場所でも使えるようにしている。リモコンやIoTトラッカー、センサー、パソコン(PC)周辺機器、自転車アクセサリーなどCR2032が使われる用途への展開を想定する。 定格出力電圧は3.0Vプラスマイナス2%で電池容量は4mAh。量産開始時期と価格は未定。
電波新聞社 報道本部