吉高由里子「まひろの人生第2章がスタートします」――大河ドラマ「光る君へ」
NHK総合ほかで放送中の大河ドラマ「光る君へ」。まひろ(吉高由里子)の夫・宣孝(佐々木蔵之介)や、藤原道長(柄本佑)の姉・詮子(吉田羊)が世を去り、月日は3年流れ…。宮中では「枕草子」が流行し、これを読んでは亡き定子(高畑充希)に心を奪われたままの一条天皇(塩野瑛久)。一条天皇に相手にされず寂しく暮らす、道長の娘・彰子(見上愛)。 8月25日放送の第32回「誰がために書く」では、まひろが道長の頼みで、女房として、彰子が暮らす藤壺へ上がります。まひろ役の吉高由里子さんに、内裏へ上がることに対するまひろの心境や書に取り組んだ様子などについて聞きました。
「書」への挑戦は、プレッシャーを感じつつもワクワクしている
――物語もいよいよ佳境に入ります。これまでまひろ役を演じてきていかがですか? 「2022年5月に制作発表されてから2年以上が経過しました。一つの作品にこれだけ長く携わるのは初めての経験です。初めての経験って、大人になると、自分から向かっていかないとなかなかできないじゃないですか。今回、巡り合わせでこういう機会をいただいて、貴重な経験を継続中の日々です」 ――もう2年以上も経っているんですね。 「『私が紫式部よ』なんて思ったことはまだないですけど、皆さんに愛されるキャラクターになればいいなという思いで演じてきて、自分自身の成長を感じています。特に書は、初めの頃は目も当てられなくて(笑)。でも今は、『書も、役と一緒に成長しましたね』とおっしゃっていただけるので、向き合う時間だけちゃんと応えてくれるものだなと思いました」 ――楽器の琵琶や、宋の言葉などにも挑戦されていましたが、一番苦労されたのはやっぱり「書」でしょうか? 「そうですね。思ってもみない方向に線が走ってしまうこともあって(笑)。それに、紫式部役を演じる醍醐味(だいごみ)ですし、視聴者の皆さんの注目度が高いと思うので、緊張します。あと、難しかったことの一つに乗馬もあって。初めの頃は『馬に乗って現場に登場したい』と言っていたんですよね。『ふざけんなよ!』とその時の私に言いたいぐらい、乗馬も難しかったです(笑)。馬の感情の起伏もありますし、馬の走る動きに合わせて顎がガクガク動いたり(笑)。騎手の方のすごさをあらためて実感しました。楽しい分難しい、難しい分楽しいですね」