今のクラブに居場所なし…。今夏に移籍しないとマズイ欧州日本人選手6人。現状を打破しなければいけないのは?
MF:三竿健斗(みさお・けんと) 生年月日:1996年4月16日 所属クラブ:OHルーヴェン(ベルギー) 23/24リーグ戦成績:20試合1得点1アシスト 今年4月に28歳となった三竿健斗も、キャリアの重要な岐路に立っていると言えるだろう。 2022年12月に鹿島アントラーズからCDサンタ・クララ(ポルトガル)へ完全移籍すると、2023年7月にはOHルーヴェン(ベルギー)へ加入。2023/24シーズンは公式戦21試合に出場して1得点1アシストという成績を残した。 三竿にとって2023/24シーズンは決して順風満帆な1年だったわけではなかった。開幕5試合を怪我で欠場してスタートダッシュに失敗すると、以降は先発出場の機会を増やしたものの、2023年12月にアキレス腱を負傷したことで約2ヶ月間の戦線離脱を余儀なくされた。復帰後は序列を下げてベンチ要員となり、ヨーロッパ・プレーオフでもその悪い流れは変わらなかった。 今年5月にフランス紙『レキップ』が報じたオスカル・ガルシア監督のレスター行きが仮に現実のものとなり、プレシーズンで新指揮官に対するアピールに成功すれば、チーム内における三竿の序列にも変化が起きるかもしれない。だが、もはや若手枠ではない三竿がキャリアの貴重な時間を現所属クラブに捧げる必要性がどこまであるだろうか。より先発出場の機会が見込めるクラブに移籍した方が、より充実した現役生活を送れるという見方もできるだろう。 鹿島時代に23歳という若さでキャプテンを務めるなど、早くから多くの期待を背負ってきた三竿。新天地で輝くファイターの姿を見たいと願うファンは少なくないはずだ。
FW:川﨑修平(かわさき・しゅうへい) 生年月日:2001年4月28日 所属クラブ:ポルティモネンセSC(ポルトガル) 23/24リーグ戦成績:0試合0得点0アシスト 川﨑修平がポルトガルの地で苦しんでいる。 ガンバ大阪U-23に在籍していた当時の川﨑は、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いでキャリアの階段を駆け上がっていた。2019年にトップチームへ2種登録されると、同年11月にはG大阪と2020年からの昇格選手として仮契約を締結。2020年8月にはJリーグYBCルヴァンカップ・グループステージ第3節の湘南ベルマーレ戦でトップチーム初先発&初出場を果たした。 2021年7月にはAFCチャンピオンズリーグ・グループステージ第5節のタンピネス・ローバースFC(シンガポール)戦で、トップチーム初得点を含むプロ入り初のハットトリックを達成。同年8月にはポルティモネンセSC(ポルトガル)への完全移籍が決定し、川﨑の前途は明るいと多くの人が思ったことだろう。 しかし、ポルトガルで川﨑を待ち受けていたのは試練の日々だった。鎖骨骨折や膝の手術を経験し、約1年半の間にプレーできる状態だったのは半年程度。加入当初はトップチームで練習していたが、これからという時に負傷してしまったのが痛かった。 2023年1月にはヴィッセル神戸に期限付き移籍したものの、明治安田生命J1リーグ(現・明治安田J1リーグ)では4試合に出場して1得点。川﨑が本調子に戻ることはなかった。今年1月に神戸を退団してからは稼働がなく、キャリアがストップしてしまっている。まずは出場機会を得るためにも、カテゴリーを問わずJクラブへの復帰も視野に入れた方がいいのかもしれない。