オリックス・岸田監督「情熱は、どの仕事でも当たり前に持っておかないと…」 今季キャッチフレーズ「常熱(じょうねつ) #Bassion」 選手目線の指導徹底
オリックスは8日、今季のキャッチフレーズ「常熱(じょうねつ) #Bassion」を発表。大阪・此花区の球団施設で行われたスタッフ会議に出席した岸田護新監督(43)は就任時から口にしている「情熱」がベースとなったことに「シンプルで良い」とうなずいた。「常熱」を持ってチームを作る! 最高気温8度だった舞洲の寒さも「常熱」で吹き飛ばした。スタッフ会議を終えた岸田監督は今季のキャッチフレーズに込めた思いを明かした。 「常に毎日、熱い試合を繰り広げるということと、おのおのが常に熱い状態を保って戦い抜くというところ(意味)でつけました」 昨年10月に監督に就任。当時から頻繁に口にしていた「情熱」が、合言葉のヒントになった。球団から提案された複数の候補から「分かりやすいし、シンプルで良い」と選択。情熱を意味する「Passion」の英単語と、バファローズの頭文字の「B」を掛け合わせた「#Bassion」も付け加えられた。指揮官は「情熱は、どの仕事でも当たり前に持っておかないといけない」と力説した。 会議では2月の春季キャンプについての話し合った。「みんな特別扱いはしない」と年齢に関係なく、実績や実力でメンバーを振り分け、A組を1軍格、B組を2軍格として「やること(練習)もちょっと変えてみたり」と差別化する。また、例年よりも実戦形式の練習を始める時期を早める方向で、第1クールからライブBP(実戦形式の打撃練習)を実施する。一部投手にはキャンプインまでのブルペンでの投球ノルマを事前に伝達しており「どれぐらい投げたらいいかわからないっていう子がいたりしていた」と首脳陣がサポート。投手出身監督らしく、選手目線の「常熱」指導は始まっている。 「選手たちが主となって、優勝を目指して戦っていけるチームにしていきたい」 岸田オリックスは情熱を切らすことなく、王座奪還を目指す。(織原祥平)