DeNA・度会隆輝&石田裕太郎、新人コンビ球団66年ぶり快挙! シーズン2度目の勝利投手&勝利打点で首位コイと2差!
DeNAのルーキー勢が躍動!! ドラフト1位・度会隆輝外野手(21)=ENEOS=が2日、ヤクルト12回戦(横浜)で先制の2点打を含む3安打3打点と大暴れした。ドラフト5位・石田裕太郎投手(22)=中大=は5回5安打2失点と力投し、球団では2018年の京山将弥以来、6年ぶり2人目のデビューから3戦3勝。チームは6-4で逃げ切り、首位の広島とのゲーム差を2に縮めた。 【写真】度会は石田裕とともにお立ち台に上がり、ピースサインを繰り出しながら「最高で~す!!」と叫んだ 鋭い当たりが左翼線で弾む。巧みな流し打ちだ。度会は二塁ベースに達すると、一塁ベンチに向かって人さし指を掲げた。自信を深めている左方向への一打に満面の笑みを浮かべ、同期入団の石田裕とともに上がったお立ち台で「サイコーでぇす!!」と声を張り上げた。 二回2死満塁。高めに浮いた吉村の152キロの直球を引きつけて捉え、先制の2点二塁打を放った。ベンチ前でキャッチボールしていた石田裕は無邪気に跳びはねて喜び、ナインは活気づいた。 度会にとって、吉村は「ライバルだけど仲間でもある」。2021年の都市対抗大会でENEOSの補強選手として当時東芝の右腕が加入し、ともに戦った間柄だ。四回には右前適時打を放ち、今季7度目の3安打。一挙4点を奪う猛攻の火付け役となり、ヤクルト戦通算900勝に貢献した。 6月11日に1軍に復帰してから好調を維持。打率・356(59打数21安打)を記録し、うち9安打は左方向へ放っている。データ分析にたける靍岡オフェンスチーフコーチによると、もともとコンタクト能力が高い分、低めの変化球に手を出して打ち取られる傾向があったという。 靍岡コーチが「手を出すところと我慢するところが明確になった。狙い球を絞れている」といえば、「打つべきボールを打てている。ちょっと大人になったかな」と三浦監督。2軍で打撃を見つめ直した度会も「来た球を無理やり打たないようになった。コースに逆らわないバッティングができている」とうなずく。 6月を13勝8敗と勝ち越したチームは7月の白星発進を決め、首位の広島とのゲーム差を2に縮めた。度会とともに原動力となっているのが、初登板から3戦3勝を飾った石田裕だ。カード頭の先発を託されたこの日も、持ち前の制球力を生かして低めを突いた。6―0の五回に2点を返されてなお2死一、二塁のピンチで村上を直球で三邪飛に仕留めると、派手に右拳を握った。