【競輪】引退神山雄一郎のG1初制覇見て選手を志した佐藤慎太郎「お手本にしてきた」
競輪界のレジェンド・神山雄一郎(56=栃木)が24日、都内で会見を開き、現役引退を表明した。 88年デビューから史上最多のG1優勝16回、全G1・6大会制覇=グランドスラムなど、数々の金字塔を打ち立てた希代のレーサー。その大きな節目を見届けるため、多くの報道関係者らが会場に詰め掛けた。神山への惜別のコメントが、現役選手から次々と集まった。 【関東】 武田豊樹(50=茨城) うわさはありましたが、取手の開催直前に連絡をいただき、引退が真実だと知りました。だんだんと先輩が少なくなってきている中で、神山さんまで辞めてしまうのは、非常に寂しいです。ビッグレースで何度も連係させていただきました。どのレースも全力で戦えましたし、その経験は自分の財産です。常に僕たちの先頭で全ての道を作られた偉大な方でした。全ての競輪選手の勉強になったと思います。本当にありがとうございました。 平原康多(42=埼玉) 神山さんは競輪史に残る大記録を残し続けてきた偉大な選手です。同じ時代で共に戦えたのは、とても幸せなことでした。神山さんは自転車、そして競輪が大好きでやっていたかもしれません。でも、我々には計り知れないほどのプレッシャーがあったと思います。やっぱり引退は寂しいですが、プレッシャーから解放されて、今後はゆっくり自転車を楽しんでもらいたいです。本当に長い間お疲れさまでした。 真杉匠(25=栃木) 共同通信社杯から引退のうわさはあったけど、競輪が好きな人だから辞めないと思っていました。僕は親が競輪好きだったので、子供の頃から神山さんの名前は耳にしていました。作新学院の自転車部に入って、さらにすごさを知りました。A級で走る姿も見てみたかったし、また優勝するシーンも見たかったですね。僕なんて神山さんの足元にも及びませんけど、これからは後継者になれるよう頑張るしかない。長い選手生活、本当にお疲れさまでした。 【北日本】 佐藤慎太郎(48=福島) 僕は高校生の時、おやじに連れられて行った宇都宮オールスターで神山さんのG1初優勝を生で観ました。満員のお客さんから祝福される神山さんを見て、自分も競輪選手を志すことに決めました。常にお手本にしてきた神山さんが現役を去るのは本当に寂しいです。これからも神山さんと同じように競輪を愛し、精進していきます。本当にお疲れさまでした。 【南関】 高木隆弘(55=神奈川) 自分も60期台の1人として、神山雄一郎さん、吉岡稔真さんの時代で一緒に戦えたことを光栄に思います。特に神山さんは、ずっと先頭に立って競輪界をけん引してくれた。感謝しかありません。当時は他地区だと余計なことも言いにくい雰囲気だったけど、神山さんには練習のことを相談させてもらったし、いろいろと話せる関係でした。本当に寂しいですね。これからも競輪界のためにアドバイスをお願いいたします。 渡辺晴智(51=静岡) 00年ごろ、ナショナルチーム時代から神山さんには大変お世話になりました。アジア大会のチームスプリントで神山さんと金子(貴志)と一緒に取った金メダルは、一生の誇りです。神山さんには前で先行してもらったことも、まくってもらったこともあるのですが、神山さんが追い込みになってからは何度も競らせてもらいました。こんな選手は他にいないし、ずっと憧れの存在でした。まだまだ走れる選手ですから、続けて欲しかった。最近のA級の走り方だけは唯一、僕がアドバイスできたのにな…。本当にお疲れさまでした。