“23シーズン連続”の偉業に向けて陣容を整えたリヨン【ワールドサッカーダイジェストのザ・ジャーナリスティック】
ASメルカートと呼ぶべき退廃的なビジネス重視路線
昨夏の補強はジュニーニョSD(右)に託していたオラス会長(左)だが、今冬は再び補強の陣頭指揮を取って約50億円を投資。チームを大きくテコ入れしたその理由とは?(C) Getty Images
フランスの今冬の移籍市場ではモナコとともにリヨンが注目を集めた。陣容強化の最前線から身を引いていたオラス会長が巨額の投資に踏み切ったのは、達成すれば23シーズン連続となるある偉業のためでもあるようだ。(文:フランソワ・ヴェルドネ/訳:結城麻里 2020年2月20日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック フランス』を転載) ―――◆―――◆――― リーグ・アンの首位を独走中のパリ・サンジェルマンは、1ユーロたりとも投じなかった。2位につけるマルセイユも同様だ。その意味で今冬のフランスの移籍市場には、特筆できる動きが希少だった。マルセイユの場合は凍える両手をポケットに突っ込み、既存の陣容でチャンピオンズ・リーグ(CL)の出場権を獲得できるよう願いながら、ひたすら暖を取っていた。 今冬の移籍市場を賑わせたのはリヨンとASモナコの2クラブだ。ただし、賑
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