村の〝逸品〟に「しましまぷりん」 野鳥のキーホルダーも最優秀賞 宇検村
鹿児島県宇検村の新たな土産品や特産品を開発する「やけうちの逸品コンテスト2024」(村観光物産協会UKB14主催)が24日、同村湯湾の観光拠点施設ケンムンの館であった。地元の素材を使った食品や雑貨など2部門に計13点の応募があり、地場産マンゴーを使用した「しましまぷりん」と、野鳥をモチーフにしたキーホルダー「Birds of Uken village」がそれぞれ最優秀賞を受賞した。 コンテストは生産者の技術向上と製品開発意欲の高揚を図るとともに、商品PRと販路拡大、活力ある地場産業の育成・振興などが目的で、昨年に続き2回目の開催。今回は新商品部門に加え、2025年秋に同村で開催を予定している国際サシバサミットを冠した部門も新設した。
審査対象は発売から1年未満、または未発表のもの。審査員は植田稔副村長や村議会議員、観光・商工関係者ら10人が務め、▽おいしさや入手時のうれしさ▽地域発展・活性化への貢献度▽話題性▽デザイン―などを基準に評価した。 新商品部門のグランプリを受賞した「しましまぷりん」(naojirofarm×Sawaco’s Home made)は、地元の養鶏場と農家が協力し、台風や規格外などで出荷できなかったマンゴーを活用。黄色とオレンジのしま模様が華やかなデザートに仕上げた。企画した山下佐和子さん(48)は「見た目だけでなく味にもこだわり、試食も大好評だった。販売に向けて準備しているので、ぜひ多くの方に食べてもらいたい」と喜びを語った。山下さんは2年連続の受賞。 サシバサミット部門の「Birds of Uken village」(smewfarm)は、村内で見られる野鳥5種をキーホルダーにし、1回500円のカプセルトイ(通称ガチャガチャ)にした。企画した後藤恭子さん(48)は「鳥の特徴など解説文にも力を入れた。何が出るのかと楽しみながら奄美の生き物のことを知ってもらえたら」と話した。