住宅街の家づくりで最も悩む、プライバシーと開放感の両立。それを見事に解決した建築家のアイデア&実例に注目!
好きなもの、好きな時間に囲まれる幸せ
インテリアのイメージも両者で対話を重ね、旧居で出番のなかった照明を取り入れたり、既存の家具をリメイクしたりと、施主と建築家が信頼し合い、唯一無二の世界観を創造しました。 「実際に暮らしてみると、こんなに密集した住宅地なのにここだけ別世界みたい。部屋のどこにいても空が見えて、ふと窓の外に目をやると雲が流れてきたりして本当に癒やされます。リビングのガラス扉を開くと庭との一体感もあるんです。 ホテルよりも自分の家のほうがずっとリラックスできますね」と奥さま。
多彩なヌケを巧みにプランした、都市型住宅の可能性を広げる家
隣り合わせなのに別世界という街との距離感、視線の飛距離や居場所の多様性、自然のエネルギーを味方につけた設計は、これからの都市型住宅の1つの回答といえるでしょう。 (ML265号掲載)