【阪神】ドラ1左腕「どんどん攻め込めたら」智弁学園先輩・巨人の岡本和真斬りで新人王目指す
阪神のドラフト1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=が9日、偉大な先輩斬りでの新人王を誓った。大阪市内のホテルで行われた新入団選手発表会見に出席。対戦したい打者の一人に智弁学園の先輩、巨人・岡本を挙げ「スタイルを変えずに、どんどん攻め込めたらいい」と、強気な投球をイメージした。 すでに藤川監督から先発スタートを通達されているドラフト1位。壇上でその点を問われた指揮官は「即戦力で1年目から活躍してほしいと強く強く思っている」と期待し、「本人がどう思っているんでしょうね」と意見を求めた。左腕は「先発でも中継ぎでも抑えでもどこでもできる」と前置きした上で、「先発で活躍できる方がいい。球団を代表する投手になるには先発が一番いい」と呼応した。 背番号は「4つくらい」の候補から「18」を迷わず選択。「プロ野球界でエース番号。番号に恥じないように」と襟を正した。ただ、伊原にとって「18」は右腕の印象。「来季から宮城投手(オリックス)も背番号18に変わる。右も左も両方というイメージに」塗り替える決意だ。現在の球界で18を背負う左腕は日本ハム・山崎を含めて3人。「18と言えば伊原と言われるように」と、“左の18”の筆頭格にも名乗りを上げた。 1年目の目標は新人王で、さらなる照準は26年WBCのメンバー入り。巨人・大勢以来となる新人王→翌年のWBC代表入りを「活躍することで近づく」と力強い言葉で見据えた。2年ぶりのV奪回を目指す猛虎に、強気な左腕の仲間入りだ。(直川 響) 〇…藤川監督は新人9選手に「かまってちゃん禁止令」を出した。弱肉強食の世界に飛び込む上で「かまってちゃんじゃないけど、自分がやる気をなくして、誰かに声をかけてもらわないとスイッチが入らない選手は淘汰(とうた)されていく」と持論を展開。「素直であることが一番。ひたむきに練習する姿が素直ですよね」とポイントを挙げ、注目を集める球団だからこそ「常に自分の道を進んでいく選手が勝ち残る」と説明した。
報知新聞社