静岡・鈴木知事は6日、新年初めての記者会見を開き、リニア中央新幹線について、県がJR東海との対話が必要とする項目に関して「年内での対話の完了は難しい」という見方を示しました。 リニア中央新幹線を巡っては、県がJR東海に対して、対策が不十分だとする水資源や環境保全に関する課題のうち、現在24項目が未解決となっています。 6日の会見で鈴木知事は、これまでの時間経過や専門部会での協議などに時間を要することを踏まえ、2025年中に未解決の24項目全てで対話を完了させるのは「物理的に難しい」という認識を示しました。 （鈴木康友 静岡県知事） 「いままでの時間的な状況をみると、24項目を一気に処理するのはなかなか難しいと感じを受ける」「流域の関係者の皆さまの説明や理解も必要になってくる」 一方、リニア新幹線の開業時期の見通しが、これに伴ってさらに遅れる可能性については「事業主であるJR東海の判断になってくる」とした上で「一日も早い開業を願い、それに向けて協力していく」と話しました。